今冬の豪雪でなかなか屋根の雪が落ちず苦労した蔵ですが、
やはり中越大震災のダメージでしょうか、ついに所々内側のべと壁が
崩れはじめ、外の板壁がそれをなんとかくい止めている状態です。
それにしても、あれだけすごい地震でも傾いたわけではありません。
地震当初は土壁に大きくヒビがが入った程度。。。昔の作りはしっかりしていますね。(驚)
歴史のある蔵ですから諦めて取り壊すのは忍びない。さりとて完全再生
には多額な費用がかかります。私としては昔のままに改修したい。さ~て、
家族会議を開き。。。「もっと簡単な補修でもいいのでは?」。。。「で、幾ら
位かかるの?」。。。侃侃諤々。。。結果、満場一致で来年春に完全復元
することを決定致しました。(喜)
まだまだ時間があるので、いろんな集落のいろんな蔵を見て回るのが
最近のこだわり事です。
市内にございます、萌気園ディサービス[地蔵の湯]には他の場所から
移築して再生した蔵があります。カッコいいな~。
当家は、蔵の側面に戸前(下の画像で右側部分)と言う部分が
囲われてあり、中には棚があって農作業の道具を入れ重宝しています。
なんか、イメージが沸いてきたな~。ワクワクするな~。
お寺(もちろん木材等であり、お坊さんはおりません。笑)を移築したりと、
歴史観溢れる地蔵の湯。お年寄りは落ち着くでしょうね。
現代、新設で蔵を作る必要性はありませんから、これからは蔵は減ってゆく一方です。
なんとか平成の大改修で後世に繋ぎたいと思います。でも、しっかり稼がなくては。(笑)
蔵・・・時々夢に蔵が出てきます。
子供の頃、「悪い子になると蔵に入れるぞ!」と、脅されたことを思い出します。暗くて、湿っていて、何か恐ろしいものが潜んでいるような気がして・・・「いい子になる!いい子になる!」って、大泣きしたっけ。神様が奉ってあったり、米を保存していたり、神聖な場所でもありました。大改修でぴかぴかの蔵になったら、子供の頃に感じたイメージはなくなるでしょうか。今となっては蔵が恐ろしい場所とは思っていませんが・・・
ayakoさん、コメントありがとうございます。
未だに夢に出るとはよほどですね。自分も結婚したては一人で
蔵に行くときには、歌を歌いながら気を紛らわしたものです。(笑)
そうそう、「蔵に入れるぞ!」と言われたのは圧倒的に
大姉のayakoさんだったと聞いています。1歳と1ヶ月
しか違わない次女の家内は要領がいい子だったようです。(笑)
結局、長女は言い方が相応しくないかも知れませんが、
子供全員の躾のために、時に見せしめになってしまうのです。
私もそうでした。兄と1歳半しか違わなかったので、
怒られるのはたいてい長男です。やべ~、かわいそうと
思っていながら「だって、兄ちゃんが!」と責任をなすり付けます。(苦笑)
そんなこんなありまして。。。みんな大人になりましたが。。。
。。。蔵のイメージは如何に。
内部に関しては若干補修を加えるつもりですが、あの蔵の入り口の
重たい戸と、さらに。。あの網々の。。まるで牢屋のような戸。。フフッ。。
。。。そっくりそのまま残しますよ!後世に!!