人口が増加傾向にあった頃は、より床面積を広げようとする「増築」が求められていました。
しかし、現在は真逆で、人口減少や核家族化、単身世帯の増加で、「減築」という手法が注目
され始めています。床面積を減らして、効率を求める、建て替えよりローコストですから需要
が増えていきますね。
住み継がれない空き家が全国に820万戸とも言われています。その中でも老朽化が激しく
危険な状態で放置している家も多く、国も「空き家対策特別措置法」の制定によって
固定資産税の税率が更地と同様になり、従来の最大6倍の税負担を背負わされる恐れが
あります。
住まいとして利用可能な空き家を売却したいと依頼を受けましても、この雪国・農村地域の
住宅は部屋数が多くて大きい家ばかり。しかも雪下ろしをしなければならない家となると、
お客様は躊躇します。昔の家はとても柱がしっかりしていて、十分住める家も多いですが。
持ち主は土地の価値から建物の取壊し料を差し引き、売却することを覚悟している方も多いの
ですが、そこをうまく建物価値を少しでも考慮し、工務店さんと連携して、取壊しだけでなく
減築も視野に入れた考え方をどんどん取り入れていきたいと思っております。
(2016.1/13:購読毎日新聞より抜粋)
IMG06042 (1)

IMG06040 (1)

IMG06041 (1)