6月の初旬から始まった、我が家の蔵・平成の大改修もお陰様で完了しました。
ビフォーアフターでご覧いただければ幸いです。

東側の戸前の部分です。せいがい造りの戸前がこんなに色褪せていました。
戸前(東)

木枠で回した白壁もクッキリと化粧されました。右側の格子窓も、以前は囲い板を
張り付けてあって存在すら知らなかったです。壁板の色は自宅に合わせて茶系に
しました。
戸前(東側)

南側の戸前と土蔵ですが、入り口の戸は腐ってボロボロでした。
南側

屋号・万之助の「万」の文字も鮮やかに刻まれました。かっこいいです。(喜)
南側

西側の土蔵部。こちらの面が一番崩れていました。トタンの目隠しが痛々しいです。
西側

ジャ~ン!枕を回した白壁が蘇りました。一番手間のかかった部分です。
西側

北側部分。最初は改修後にかまぼこ車庫を元に戻そうと考えていましたが、
途中あまりにきれいになっていくのでやめました。逆に離してやろうと。。
北側

こちら側は元々、5、6代目の頃、経営していた蚕の糸引き工場が接続していました。
ですから、白壁に枕がありません。「水」という文字を刻み、立派になったこの蔵に、
車庫をくっつけてはいかんでしょう。(笑)
北側

左官屋さんの匠の技が随所に施されています。恐れ入りました!
万の文字

壁板と白壁のところをご覧ください。二重になっているのが分かります。最初は昔のように
再生する予定でしたが、地震で若干傾いていることが分かりました。一重では縦板にズレが
出てくるため二重にしてピッタリと合わせたんだそうです。さすが創業70年の大工さんです。

二重張り

戸前の引き戸周りもヒビも無く白壁が再生されました。三重になっている一番目の
引き戸も塗られました。悪い子になると入れられます。(笑)
戸前の引き戸

雪が落ちて溜まっても大丈夫のように、蔵から4mほど離したかまぼこ車庫も
景観を考え塗り直しました。
かまぼこ車庫

壁板を二重に張ったことで、重厚感が増し、以前よりズッシリとして大きく見えます。
塗られていない破風板は、お寺でもそうらしいのですが、白木の上質材は塗らずに、
経年劣化していく様を楽しむのが本来の姿なんだそうです。知らなかった。(苦笑)
大切にします

お陰様で、こうして我が家の築100年近い土蔵も再生されました。(喜)
これからも大切に保存していき、後世に引き継いでいきたいと思います。
住宅の新築、お墓の建立、土蔵の再生。。。今度は。。。坪庭に挑戦したいと
虎視耽々(コシタンタン)とチャンスを狙っている次第です。(笑)
   なるべく娘に負担と迷惑を掛けないようにしようっと!なぁ、奥方よ!!