今日21日は春分の日であり、彼岸の中日です。仕事ではありますが。。
朝早くから家内は牡丹餅(ぼたもち)作りです。
牡丹餅の小豆の赤色は、災難が身に降りかからないようにするおまじないの効果が
あり、古くから邪気を払う食べ物としての信仰が、先祖の供養と結びついたと言われています。鳥居、朱肉などで使われている、赤=朱色は神聖な伝統色名でもあります。
仏教ではご存知の通り、苦しみに満ちている「此岸」に対して、悟りの境地であるのが彼の岸である「彼岸」です。祖霊崇拝の慣習として牡丹餅を捧げ先祖を慰め、自分自身
も仏道修行に励み功徳を積むというものです。
また、思いつきの話になりますがご容赦下さい。
神仏習合の時代から明治の廃仏毀釈運動・神仏分離を経て、国家神道への政策となり、敗戦によって国家神道の完全分離に至りました。以後、なにやかにや私たちは、神社:寺院、神道:仏教の様々な慣習に関わりあいながら生活をしています。
人間は強くもあり、弱くもあり。。。この度の災害でどれだけの方が神仏に手を合わせたことでしょうか。人には計り知ることのできない世界でありながら、密接な関係を保ちながら、私たちは生きています。
キリスト、イスラム、ヒンズー、ユダヤや儒教。どれも尊いものであり、どれが正しくどれがまちがいということもない。但し、互いに認め合うことが人として必要でしょう。
いけないことは、宗教を国の愚策の中に取り込み首謀者・独裁者が利用、洗脳してしまうことです。このことで未だ紛争が絶えません。宗教そのものが悪いわけではないのに、悲しいことです。
私は真言宗という宗派です。ご本尊は大日如来様。真言密教と言いますが、密教とは「いきなり仏になって、そのまま、仏になりきって生きる教え」だそうです。つまり「仏になることを目標にするのではなく、仏の心で今を生きること」です。いや~まだまだ功徳を積まなくてはいけませんね。
この手の話も大好きなので。。。つい、長くなってしまいました。仏壇、神棚に向かって手を合わせましょう!
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