知る人ぞ知る歯医者物語です。今日の昼食時に右下の銀歯が取れたもので。。。
はじまりはじまり。。。歯科医院は当社から歩いて100mもない。出かける前にトイレに行っておこう。穴から漏らしたらヤバいので。。。スッキリしたところで、家内に「行ってきます!」と今生の別れのような小声で発し、ジャンバーを着ようとしたら、ズボンのバンドがブラブラしている。既に動揺が尋常ではない。歩きながらバンドを締め、いざ医院の玄関の前に立つ。ここで、いつもの深呼吸。。。中に入りいつもの優しい受付のスタッフさんに、あたかも余裕ぶって「こんちわ~!」ってご挨拶。さて、診察券と保険証を出そうかと財布を開く。。。あれ?あれ?。絶対忘れないように入れたつもりなのに無い。
すると、お姉さんが「笠原さ~ん、大丈夫ですよ。変わってませんよね~!次回で結構で~す!」。。。なんて優しいんだ。でも、決めつけた次回ってところが恐怖をさらに増す。
自分でも重々分かっている。待合室で週刊誌なんて開いたって、目が泳いでるだけで読む余裕なんてないんだからスマホを取り出した。家内にメールした。「診察券&保険証がないんだけど」と聞いたら「机の上に有ります」って返ってきた。緊張度が泣いてる保育園児並みだ。
「大丈夫、大丈夫。歯医者なんて幾たの経験をしてきたと思っているんだ。いつも乗り越えてきたじゃないか!」と言い聞かせた。
キター!「笠原さ~ん!お待たせいたしました!どうぞ~!!」。。。ここからは「まな板の鯉」ではなく、ディズニーのキャラクター「まな板のチップ」でいこうと取れた銀歯を渡し、寝かされた。
可愛らしい女性スタッフさんから「お口を開けてくださ~い!」どれどれと見て何も言わない。。。しばらくしてキタ――(゚∀゚)――!!先生のスリッパの音だ~~!。テナントとして仲介しているので顔見知りである。「笠原さん、こんにちは。開けてください。」。先生は開きずらい口だということも知っているので、頑張ってます!オーラを思い切り醸し出した。
。。。「う~ん、微妙だな~~!」と呟く先生。。。覚悟はしてるさ。。。すると「よし、今回はこのままセッティングしよう、笠原さん!」って。。。え?え?今回は削らないで済むの???。。。やった~❗ばんざーい‼️急に頬が緩んだ。。。あっという間に治療が終わり、女性スタッフさんに交代。お掃除をして、「笠原さ~ん、28年10月のセッティングでしたね~。ちょっとだけ歯が欠けていましたが、虫歯は進んでいないので付けました。次回は歯石を取りましょう、お疲れ様でした~~!」。。。もう、もう、天使の声だ!!
いつも通り待合室で会計を待つボクの姿は、足を組んで勝ち誇ったかのようだ。受付のスタッフさんから、「仮の診察券を発行しました~。」。。。950円だったので、1000札を出して釣りはいらないって言いたいくらいだが止めといた。
会社に戻り、こうしてキーを叩いている今、家内は「さっきと全然顔が違うじゃん。この世の終わりみたいだったよ!」。。。これが人間ぞ!
「銀歯くん!、お別れかと思っていたけど、また一緒に過ごせるね!これからも長~くお友達でいようね!!宜しく!!!」。。。おしまい。