防衛したのに負けた顔

wowwowエキサイトボクシングは、昨年WBCの年間最高試合に選出された
一戦でした。ライトヘビー級王者のジャン・パスカル対主要４団体の王座統一
をしたバーナード・ホプキンスが挑戦者。ホプキンスは４５歳１１カ月で挑みます。

ホプキンスはこれまで無敗などの人気者をことごとく打ち倒してきたため、
ヒール（悪役）がキャラですが、この年齢で１２R戦えるスタミナは見事です。
１，３ラウンドでダウンしながら、徐々に相手を圧力で消耗させ手数でポイントを
稼ぎます。私的にはホプキンスの勝ちでした。しかし、二人のジャッジがドローと判定。
引き分けはチャンピョンの防衛というルールで残念な結果でした。
ホプキンスは勝利を確信していたようでしたが、結果に対しサバサバした態度で
チャンピョンのもとに向かい、健闘を讃えあいました。

一方のパスカル、やばいと思っていたんでしょうが、結果は防衛に成功。
なのに、笑顔はひとつもなく、まるでこちらが負けたかのように見えます。

「相撲に勝って勝負に負けた」と言われますが、パスカルの胸中は「ボクシングで
負けて引き分けで防衛した」とすっきりしないようですね。気持ちが表情に出るって
こういうことなんでしょう。
ホプキンスは現在は４６歳。惜しくも最高齢王者ジョージ・フォアマンの記録を
塗り替えれませんでしたが、まだまだヤル気満々のようです。このモチベーションの
高さは、同年代として見習わなくてはいけないと感じました。